10年前に行ったフィリピン、バギオ留学について話します。
え?覚えてるの?って思う人がいるかも知れませんが、あまりにも衝撃的だったので覚えています。
そして嘘みたいな本当の話なので、盛ってるだろ?って思う人もいるかも知れませんが、沢山の思い出があるので盛る必要がありません。
友人も見てますしね。バレます。
初めてのフィリピン【マニラ到着編】
初めてのフィリピン留学は、英語の参考書を持たずにエレキギターとアンプを変わりに持って成田空港へ向かった。
一文目からバカ丸出しで申し訳ない。
【渡航前編】で話した通り、英語喋れたらカッコよくね?と言う理由だけでフィリピン留学を決めたような奴だ。
許してやって欲しい。
そんなアホは成田空港に着いてから、同じ時期にフィリピンへ行く友人と合流して搭乗口へ向かった。
俺と違って頭の良い奴で英語もそれなりに喋れて韓国語も喋れる頼もしい友人だ。
道中はこいつに案内してもらおう。
そう決めて飛行機に乗り込む。(実際本当に助かった)
無事に韓国経由でマニラに到着。
残りは入国審査なんだけど、行列に並んでいる時は「入国出来なかったらどうしよう。」とか「入国審査官と話す内容を友人に聞いとけば良かった。」みたいな負の気持ちで一杯になっていた。
この時間が一番緊張したと思う。
そんな緊張とは裏腹に「スタディースタディー」と連呼しながら入学証明書を提出したらすんなりと入国出来た。
その後も何か言ってくるけど「すたでぃーすたでぃー」で乗り切れた。
入国審査を終えた友人と合流して、空港の外で待っていたスタッフに挨拶をするが、俺に若干引いてるようだった。
今思えばギターを背負ってたからだと思う。
引いてるスタッフに連れられてバスに乗り込むが、車内は驚くほどオンボロで超極寒だった。
俺にとっては初めてのフィリピン。”寒くするのがフィリピンのおもてなし”なんて勿論知らない。
そのせいで運転手の頭が狂ってんのかと思っていた。
・・・
震えながら待っていると、やっとバスが出発した。
車内から見るフィリピンの景色に最初こそ興味津々だったが、途中からは変わり映えのない夜の景色に段々と眠くなり、意識が朦朧として来る。
そのまま目を閉じて揺られていると、外から男の絶叫が聞こえてバスが急停車した。
オッサンの足を踏んだみたいだ。バスのタイヤで。
ちなみに足の甲ではない、座って足を伸ばしてた… って言えば分かるかな?ガラケーで言うと逆パカてきな。(留学生に聞いた話だから間違えてるかも)
フィリピンの洗礼を受けた気がした。
俺は眠かったせいで「ほー」くらいの気持ちだったけど、留学生は皆ドン引きしてた。
後から聞いた話したが、そんな中でスタッフの1人が、スマホ?か何かを向けて担架で運ばれていく怪我人を写真撮影していたみたいだった。
マジでバカだと思う。ちなみに日本人ではない。(良かった)
そのバカは留学生活で仲良くなった生徒達からも嫌われていた。
結構なイケメンなんだけど、生徒に手を出すわ先生に偉そうにするわでどうしようもない奴だった。
まぁ、そうなるわな。
…話を戻すが、救急車と共に来た新しいバスに乗り換える。理由は分からない。
色々あるなぁと思いつつ、もう一度目を閉じた。