2022年ワースト1位に輝いた映画『怪獣のあとしまつ』、ある意味気になったからアマプラで見ることにした。
最初の数分間… 皆がクソ映画と酷評していたお陰なのか、意外と面白い。
あれだな… 期待値が0、むしろマイナスだったお陰で面白く感じるのか。リコリスの時とは逆パータン。あれはリアルタイムで見ていれば絶対に面白かった。皆が最高最高言ってたせいで期待値が上がり過ぎていて普通だったな…。逆にこれはクソ映画… そう分かった上で見ているから面白いのか。なら…はj(ry
みたいなことを考えていたら何故だろう。どんどんつまらなくなっていくではありませんか。
演技が上手すぎて不自然、そして演技が下手すぎて不自然… 自然な雰囲気で役に徹している俳優がいない。
これは現実味の無い脚本のせいだと思う。
まぁ演技については良い。どうせすぐ慣れる。
問題は先ほど言った現実味の無い脚本。
SFが悪いわけではない。
こんな考えを持ったバカはいない… そう感じてしまう登場人物達と現実的ではない描写が多すぎるせいだ。
例えば怪獣の死体が膨張して爆発するまでのシーン。
それに対応するべく国防軍や特務隊が現地へ赴く。何の防護服も着用せずにだ。
もう一度言う。
何の防護服も着用せずに… だ。
案の定、特務隊は怪獣の体液をアホほど浴びる。それはもう悲惨な光景だった。
次のカットではシャワーシーン。
さすがに狂いすぎてる。
なぜなら医療機関等での検査が待っている筈… だからだ。
このシーンは自衛隊や軍隊の方々が見たら震えるんじゃないか? そう思いながら見ていた。
それにしてもギャグもつまらない。
シリアス路線でいきたかったのか、ギャグ路線でいきたかったのか。
寒すぎてスキップするほど。
そしてラスト… あまりにも酷すぎた。
投げっぱなしジャーマンと聞いていたけどこのことか。
とりあえずよく分からない映画だった。
アホな登場人物たち。
子供には見せられない不倫ネタ。
大人が聞いても笑えない下ネタ。
今のは何だったんだ… と困惑してしまうギャグ。
…どの年齢層に向けて作ったのか分からない映画『怪獣のあとしまつ』。
作業用BGMとして素晴らしかったです。