はじめに
本記事では、
・本書のメリット
・本書のデメリット
の他に、
Duo3.0の単語レベルは、
・スピーキングにどうか
・リスニングにどうか
・洋画鑑賞や動画閲覧にどうか
なども話していきたいと思います。
また最近出版されたDistinction 2000と比較されることが多々あるので、違いについて軽く触れます。
本書のメリット
・1つの例文で4~6単語覚えられる
・日常会話でも使える自然な例文
・日常会話が聞き取りやすくなる
1つの例文で4〜6単語覚えられる
Duo3.0が未だに愛される理由がこの効率性。
フレーズを覚えるだけで、自動的に4〜6単語覚えられます。
日常会話でも使える自然な例文
念の為言っておきますが、全てが自然な例文と言う訳ではありません。
ですが、会話の例文は不自然では無いと思います。
留学時代やインターン生時代は、Duoの例文に大分助けてもらいました。
日常会話が聞き取りやすくなる
Duo 3.0の単語レベルは約6000単語、派生語や類義語なども覚えるなら約9000語レベルの単語帳です。
当たり前ですが覚える前と後では雲泥の差。
僕は覚えた後にオーストラリアへ行ったんですけど、意思疎通がしやすくなっていて驚きました。
本書のデメリット
・重複なしの例文
・単語が少し古い
・形で覚えてしまう
重複なしの例文
人によっては重複なしの例文と言うのはメリットになるかもしれません。
ですが、重複なしと言うことは一周のみで覚えられる単語がないということ。
非効率に見えて、効率いいのが重複ありの単語帳だと思っています。
単語が少し古い
『VHS ビデオテープ』なんて今の子は分からないですよね。
他にも『Please drop me a letter 手紙を送って』とか。
今はLineやMessengerが主流ですから。
形で覚えてしまう
形=例文のことです。
簡単に説明しますと、
「individual…、Duoで見たことあるな、確かWe must respect the will of the individualだから私達は個人の意思をリスペクトしないと…個人って意味か」みたいな。
形で覚えてる分、思い出すのに少し時間が掛かる時が…。
例文の語順で覚えてしまっているせいか、他の教材で出会うと『何この単語?』状態になってしまう時が何度かありました。
僕が行った学習法
正しい勉強法は省きますが(分からないから)、僕が行った学習法は紹介できます。
僕の場合はDuo 3.0一冊で音読、品詞分解、シャドーイング、瞬間英作文と行ってきました。
※細かい説明は省きます。
1~10周 単語を覚えた後、例文と照らし合わせる&音読
11~30周 例文を読みながら、同時和訳&音読
31~50周 例文を読みながら、品詞分解&音読
51~100周 ひたすら音読&シャドーイング
101~120周 Duo 3.0で瞬間英作文
121周~ 覚えれなかった単語は音読しながら殴り書き
その後は狂ったようにシャドーイング
みたいな感じですね。
正確ではないですが、150周以上は余裕で行いました。
今だから言えますが、50周した辺りで他の教材に移った方がいいです。
本書の単語レベル
TOEICで言うと、500点~600点の人だったら無理なく学習出来ると思います。
レベルは630点~780点を目指せると記載されてますが、難化が進んでる今のTOEICでは650点くらいまでしか取れないかなと(Duo 3.0のみの場合。
Duo 3.0の他に5回分ほど模試を行えば、730点くらいはいけると思います(多分。
スピーキングにどうか
十分ですね。
教師によっては「Duoの単語は会話に使うにはレベルが高い」と言う人もいます。「もっと簡単な単語を使おう」って。
なぜ十分なのか?
それは日常英会話は500~2000語あれば十分と言われてるからです。
ですがそれは、※熟語なども含め自由自在に扱えると言う意味。
※複数の英単語で構成された語彙
なので逆に言うと、Duo 3.0の単語レベルを会話で自由自在に使える人は、ヤバいです。
英語系YouTuberとして有名なアツさんとかは、
自由自在に使える単語:1~8000語レベル
考えて使う単語:8000~15000語レベル
意味が分かる単語:15000~25000語レベル
みたいな感じかなと。
リスニングにどうか
他愛もない話をするには十分だと思います。
分からない単語があっても
「What do you mean?」
「What does it mean?」
みたいに聞けば、相手が噛み砕いて説明してくれますし。
映画視聴にはどうか
ジャンルによりますが、邦画アニメの吹き替えや子供用アニメ、映画ならギリギリ理解出来るかなと。
ですが、ミステリーやSFを視聴したい場合、語彙数が絶望的に足りません。
ディズニーやジブリは楽しんで見れました。
-
日常英会話や洋画鑑賞が楽しくなる本を3冊紹介します【英語】
続きを見る
YouTube視聴にはどうか
ある程度は理解出来るようになると思います。
これは僕の実体験ですが、50周した辺りでYouTube視聴が楽しくなりました。
ですが、発音が聞き取れないと言うこともあるので、発音学習は必須です。
時間がある時に以下の記事を読んで下さい。
-
発音学習の重要性【英語】
続きを見る
Duo 3.0で一番伸びた分野
自分でも驚きましたが、まさかの文法が驚くほど伸びました。
Duo 3.0だけでTOEICを受けた時です。
点数こそ630点と低かったんですけど、文法のパーセンテージが90%を超えると言う…。
Duo 3.0で疑問に思った文法や構文を片っ端からググって、先生に聞いて、時には自分で考えて答えを出して…と試行錯誤して学習していたら文法が得意になっていました。
-
TOEIC600点超えを目指す勉強法【Duo3.0で十分だけど…】
続きを見る
Distinction 2000と比べて
・語彙レベル
・レイアウトの見やすさ
・情報量の多さ
・例文の自然さ
どれをとってもDistinction 2000に軍配が上がります。
特にバランス良く単語が重複しているところが個人的には最高。
ですが、『例文が短くて負荷の軽い単語帳』と言う面では、Duo 3.0の方が上ですね。
今Duo 3.0で勉強中と言う方は、無理にDistinction2000に移らなくていいと思います。
追記:Distinction2000ではありませんが、Distinction1のレビューをしました。
-
Distinction 1 レビュー【購入を迷う必要の無い良書】
続きを見る
さいごに
勉強法を書けませんでした。
…正直に言いますと、Duo 3.0の勉強法が分からないんです。
その当時は「この勉強法が正しい!」みたいな確固たる自信があったんですけど…、今思えば非効率だったように感じてしまいますし…。
勉強法は分かりませんが、『Duo 3.0で勉強しつつ+αで何かを行うべき』だったと、今は思っています。
例えば、
・Duo 3.0+長文読解
・Duo 3.0+英会話
・Duo 3.0+TOEIC学習
みたいな。
そして今は新しくて洗練された単語帳がドンドン出てるので、無理にDuo 3.0を買う必要はありません。
ですが自分の語学力を伸ばしてくれた単語帳なので、是非とも紹介したいなと思い、この記事を書きました。