英単語帳にはフレーズ型や例文型、長文型、一語一義型など、様々な種類の単語帳があります。
僕の学生時代はターゲット1900が覇権を握っていて、出版される単語帳は主に一語一義型でした。
ですが今の時代「一語一義型は効率が良くない」とか「実用的ではない」など言われ始め、長文型や例文型が主流になってきたように感じます。
感じませんか?
そう感じた僕は、一語一義型から例文型や長文型へすぐさま移行しました。
ですが、途中でふと気付いたんです。
あれ意外と覚えられて…なくね? と。一語一義型の単語帳の方が暗記出来てるなぁと。
と言うことで、なぜ一語一義型が暗記学習に優れているかを話します。
※個人的な考えです。正しいとは言い切れません。
はじめに
この記事では、なぜ暗記学習においては一語一義型が優れてると感じた理由を話していきます。
でもそれってあなたの感想ですよね?
みたいなのは勘弁して下さい。
単語暗記で重要なこと
単語暗記において重要なのは以下の2点。
- 圧倒的な回転数
- 考えて思い出す
この2点を効率的に行えるのが、一語一義型の単語帳だと思っています。
圧倒的な回転数
英単語の真横に意味が載っている一語一義型。
単語を読んで、意味を考えて、合ってるか確認する一般的な単語帳ですね。
このステップは早くて1秒、遅くても5秒で終わらせることが出来ます。
見出し語が1000語の場合、最初の一周こそ1時間半〜2時間掛かりますが、10周目以降は30分〜1時間、20周目以降なら30分も掛からずに1周を終わらせることも可能。
そのため20,30周目以降なら、覚えれなかった単語を重点的に学習することで時短が出来ます。
考えて思い出す
全ての学習に言えることですが、忘れた後に思い出すと記憶への定着がより一層強くなります。
一語一義型の場合は、手や赤シートで意味をしっかり隠して、自分で考えて思い出す or 知らない単語はそこで知る…と言うことがとてもしやすい。
なので暗記に適しています。
例文型や長文型でもやろうと思えば出来ますが、これに関しては一語一義型に軍配が上がりますね。
ちなみにペラペラ見たり、意味を考えずにただ音読する…みたいな学習はダメ。
過去の僕は、何も考えずに音読を繰り返して覚えようとしていました。(全然覚えることが出来ませんでした。)
重要なのは思い出す行為です。
なぜ例文・長文型を使わないのか
- 単語暗記で重要な回転数が稼げない
- 見出し語前後の単語が補助をしてしまう
単語暗記で重要な回転数が稼げない
長文型に当てはまりますね。
長文型の単語帳は、180〜250単語数ある文章内にキーとなる見出し語が15〜20個ほど載ってあるのが特徴です。
負担の少ない条件(1ページ 180単語数&見出し語15個 合計見出し語1000個)で、計算した場合ですら、66ページと言う大量の長文を読まないといけなくなります。
1ページ (180単語数) × 66ページ = 約12000単語数
長文型の英単語は、見出し語以外の単語も読まないといけません。
そのため1周したら約12000単語…。
単純計算で一語一義型の単語帳なら12周出来ます。
見出し語前後の単語が補助をしてしまう
例文・長文型、両方の単語帳に当てはまります。
見出し語前後の単語が補助をしてくれるため、考えずにパッと意味が分かってしまう時があると言う…。
自分の場合、そのせいで暗記した気になっていました。
先程言った通り、重要なのは考えて思い出すと言う行為。
一語一義型で覚えた単語は、一つ一つの単語の日本語訳&イメージが湧いてました。 ですが例文型で覚えた単語は、例文全体の日本語訳&イメージが湧く状態になってました。(僕だけかもしれません)
一つ一つの単語の日本語訳がダイレクトに思い浮かぶ一語一義型の単語帳の方が、速読力が問われるTOEICなどで助かります。
見出し語前後云々はDuoのレビュー記事で書きました。(『形で覚えてしまう』で触れています)
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【単語帳】Duo 3.0【今さらレビュー】
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一語一義型のデメリットは…、
単語暗記に全振りな点。
回転数を稼げる一語一義型は暗記には持ってこいですが、これ1冊で試験のスコアやリーディング力、スピーキング力は伸びづらいです。
その点、長文型の英単語帳で学習すれば語彙力以外にリーディング力が伸びて、例文型の英単語帳で学習すれば語彙力以外にスピーキング力が伸びます。
それにCDを使えばリスニング力も。
もちろん一語一義型で大量の単語を覚えても、リーディング&スピーキング力は伸びますが、
同じレベルの単語帳なら例文or長文型の方が負担が少ないように感じます。
一語一義型にも例文あるけど?
「一語一義型にも例文あるじゃん。しっかり学習すればリーディング力&スピーキング力も上がるんじゃね?」
と思った方…確かにそうです。
ですが暗記に重要な回転数が稼げなくなるので、基本的に例文は読みません。
僕が例文を使う時は、
- 単語のニュアンスや使い方が分からない時
- 名詞が加算・不可算名詞か分からない時
- 動詞が自動詞・他動詞か分からない時
のみです。
さいごに
偉そうに長々と書きましたが、例文型と長文型が劣っていると言う意味ではありません。
と言うのも一語一義型の単語帳一冊で語学学習の完結は出来ないから。
その反面、例文&長文型の単語帳なら単語の他にもスピーキング、リーディング、リスニング力も伸びます。
一語一義型の単語帳で学習をする場合、もう一冊必要になるので…。
ちなみにですが、語学学習のためにフィリピンへ行った時は長文型の単語帳を持参して、遊びにフィリピンへ行った時は、例文型の単語帳を持っていきました。
これは語彙力強化&長文に慣れたかったインターン生の時と、語彙力強化&例文を覚えて英会話力を上げたかった旅行者の時の気持ちの違いです。
コロナが終息して海外へ行けるようになったら、次は電子書籍版のDUO 3.0(例文型単語帳)と、TOEFL TEST 上級英単語2500(一語一義型単語帳)を持って行きたいですね。